WEBで完結 建築士定期講習

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建築士定期講習、なんとか年内に受講完了しました。

設計事務所に所属の建築士が三年に一度受講して、知識をアップデートする講習が「建築士定期講習」です。

通常は朝から講習会場に出向き、講義を受けて最後は終了試験を受験し、夕方に帰宅する流れですが、WEB完結ということで申し込みから試験までWEBで自分の隙間時間を利用して受験できました。

建築士定期講習とは

建築士定期講習とは?

建築士定期講習とは、建築士が常に最新の法令や技術基準を理解し、適正な設計・工事監理を行うために、建築士法に基づいて定期的に受講が義務付けられている講習です。

建築物の安全性や品質を確保し、社会的信頼を維持することを目的としています。

※建築士法22条の2 1〜5 で定期講習の規定が定められています。

受講が義務付けられている理由

建築を取り巻く環境は、法改正や技術革新により日々変化しています。

特に建築基準法や関連法令は頻繁に改正されるため、知識のアップデートを怠ると、法令違反や事故につながるリスクがあります。

そのため、建築士が継続的に知識を更新できる仕組みとして、定期講習が制度化されています。

対象となる建築士

建築士定期講習は、以下の資格を持つ建築士が対象です。

  • 1級建築士
  • 2級建築士
  • 木造建築士
  • 構造設計一級建築士
  • 設備設計一級建築士

建築士事務所に属する上記建築士は、3年ごとの建築士定期講習が義務付けられています。

受講頻度と有効期間

建築士定期講習は、3年ごとに1回受講する必要があります。

修了すると「修了証」が交付され、次回の受講期限まで有効となります。

受講期限内に受講しない場合は、建築士法第10条の規定に基づき、戒告または2ヶ月間の業務停止処分等の対象となるため注意が必要です。

講習内容の概要

講習では、主に以下の内容が扱われます。
常に更新される法改正についていかなければならない建築士として、最低限の内容が組み込まれています。

  • 建築士法・建築基準法などの最新の法令改正
  • 設計・工事監理に関する実務上の留意点
  • 建築物の安全性確保に関する事例
  • 建築士としての倫理・責任

実際の事例を交えながら解説されるため、実務に直結する内容となっています。

建築士定期講習を受講できる機関の比較

最近は様々な機関で様々なスタイルで受講が可能になりました。
コロナ以降オンライン形式が増えてきたということと、受付はどの機関もオンラインが普通になりました。かなり便利になりました。

定期講習が受講できる代表的な機関の特徴を表にしてみました。
(機関は多くあり、下記はその中の一例です)

機関名              形式対象受講料特徴
公益財団法人 建築技術教育普及センター対面・オンライン1級・2級・木造・構造・設備■対面:¥12,980-(1級・2級・木造)■オンライン:¥11,300-(電子テキスト),¥12,000-(紙テキスト)国土交通大臣 登録講習機関で大手
東京土建ATEC対面1級・2級・木造¥10,000(テキスト代、修了証発行手数料含む)対面形式中心で、価格も比較的リーズナブル
株式会社 日建学院対面・オンライン1級・2級¥12,000全国の学院拠点で開催。建築士には馴染みがある機関で受講しやすい。
特定非営利活動法人 住宅福祉サービス対面1級・2級・木造¥10,000京都の会場のみ、日程も決められている。
ビューローベリタスジャパン株式会社オンライン+会場にて考査1級・2級¥12,650修了証が当日交付
NPO法人東京土建ATEC対面1級・2級・木造¥10,000受講申し込みを指定窓口へ提出の必要あり
Gakken LX(学研)オンライン1級・2級1級:¥8,500、2級:¥7,980申込〜修了証までネットで完結・動画視聴はいつでも(24時間)可能・比較的低価格設定
株式会社 確認サービスオンライン・対面1級・2級・木造オンライン:¥11,000、会場:¥12,000全国から受講可能
TAC株式会社オンライン+校舎にて考査1級・2級¥8,800考査可能校舎(新宿校・渋谷校・八重洲校・横浜校・名古屋校・梅田校)

WEB受講のメリット

前項のように、定期講習はオンラインのみ、オンラインと会場にて考査を受けるタイプ、伝統的な会場で全て完結させる講座の3タイプがあり、自分の好みや会社で受講する場合は扱いやすい機関、受けやすい会場など、様々な選択肢があります。

少し前までは、事前申し込み時に会場と日時を指定、当日は講座と考査を入れて9時から大体17時頃まで会場で過ごす必要がありました。

オンラインのメリットは大きそうですね!

そこでオンラインの受講メリットをまとめてみました。

建築士定期講習「オンライン受講」の主なメリット

1:全国どこからでも受講できる

・自宅・事務所・出張先など、場所を選ばない
・地方在住でも会場探しや移動が不要

2:時間の自由度が高い

・24時間いつでも受講可能(多くの機関で対応)
・業務の合間や休日に分割して受講できる

3:移動時間・交通費が不要

・会場までの往復時間がゼロ
・交通費・宿泊費がかからず実質的なコスト削減

4:費用が比較的安い

・会場型より数千円安いケースが多い
・電子教材・電子修了証で追加費用がかからないこともある

5:自分のペースで学習できる

・一時停止・巻き戻しが可能(機関による)
・理解しづらい部分を繰り返し確認できる

6:申し込みから修了までオンライン完結

・申込、本人確認、講習、修了考査、修了証交付まで非対面
・書類郵送や窓口手続きが不要な機関も多い

7:日程に左右されにくい

・会場講習の「開催日が合わない」という問題が起きにくい
・繁忙期を避けて受講しやすい

8:感染症・天候リスクがない

・台風・大雪・体調不良による受講中止の心配が少ない

9:講習内容は全国共通で質が安定

・定期講習の内容は国の基準で統一されているため、 「オンラインだから内容が薄い」ということはない(受講機関の講師や講座の進め方の違いのみ)

WEB受講のデメリット

建築士定期講習「オンライン受講」の主なデメリット

1:受講環境(PC・ネット)に依存する

・安定したインターネット回線が必須
・古いPCやタブレットでは動作不良が起きる場合、受講不可の場合がある
・カメラ・マイク使用が必須の機関もある

2:本人確認・監視が厳しい場合がある

・顔認証・ランダム撮影・常時カメラONなどの要件がある
・途中離席や「ながら受講」ができないケースもある
・不備があると「未修了扱い」になる可能性あり

3:その場で質問しにくい

・会場講習のように即座に講師へ質問できない
・質問はフォーム・メール対応のみの機関が多い
・法改正の背景などを深掘りしたい人には物足りない場合も

4:自己管理が必要

・受講期限・視聴時間・修了考査を自分で管理する必要がある
・忙しいと後回しにしてしまい、期限ギリギリになるリスク

5:学習の「集中力」を保ちにくい

・事務所や自宅だと業務や私用に気を取られやすい
・強制力が弱く、受け身になりがち

6:トラブル時のリカバリーが難しいことがある

・通信障害・PCトラブルが起きると受講が中断される
・修了考査中のトラブルは再試験不可の場合もある(機関差あり)

7:修了考査が不安な人もいる

・PC操作に不慣れだと、操作ミスへの不安が大きい
・会場型より緊張感が少なく、逆に集中できない人も

8:紙の修了証が別料金の場合がある

・電子修了証が標準で、紙発行は追加費用というケースあり
・行政・社内提出で紙が必要な場合は事前確認が必要

オンラインは便利だけど、PC環境など確認してからが良さそう!

株式会社 Gakken LX(学研)のオンライン講習

私は今回、完全オンラインの学研を利用しました。

会場に1日中いられる環境ではなく、隙間時間で少しづつ講義を進めたいという点、そして内容は変わらないのに低価格、紙テキストよりデータの方が助かる。この3点でこちらの機関に決定しました。

画像:学研HPより

価格は前述の通りおそらく最安値。

講座の内容は、科目1「法令」1〜3章、科目2「設備 構造」1〜4章、そして考査で、考査以外はそれぞれ30分程度細切れで講座を受講できる仕組みです。

カメラの動作確認が常に入り、考査時は確認されていて、講座中にお茶を飲んだだけで、動画がストップしてしまうほど厳格でした。

それでも30分という、仕事後でも家事の後でも夜でも、聞いていて眠くならない時間間隔で1講座が修了するので、時間のない日は1コマ、時間ある時は一気に3コマなど自分の時間のペースで受講できるのがとても助かりました。

考査はチェック方式でしたが、過去門がWEBからいくつも検索できるので雰囲気はわかっており、1人なので周りを気にすることも緊張することもなく受けられたのも自分には良かったな、と思います。

おわりに

必ず受講の必要な「定期講習」。

内容は同じ、どのように受けたいかだけですので、自分で受講先を選択できる場合は、自分のペースや環境で様々な機関を受けられると良いのではないでしょうか。

オンライン、対面に向いている人をざっくり分けると以下のようになりそうです。

忙しい・コスト重視・自分で管理できる人  → オンラインがおすすめ

1日で終わらせたい・対面重視・ITが不安  → 対面講習がおすすめ

大事なのは日々の仕事とはいえ、法令などのアップデートも必要です。
ニュースになっていた「あの時の事件」が、法令改正で対策をとっていたりしますので、講義の内容も興味深く聞くことができますし、自分の引き出しにもなります。
地震後の法改正や、省エネ対策など、日々社会が変わっていく中で、大きな法改正がある年もあるので、もしかすると三年に一度でなく毎年受けても良いのではないかと思える年もあるかもしれませんね。

そんな定期講習。

先を悩んでおられる方には、ぜひ参考にしていただき、ストレスなく受講できる機関で漏れなくパスし、日々の仕事に活かしていただければと思います。

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